カナダ編『ナイアガラ カナディアンロッキー アサバスカ氷河』 |
夕焼けに染まる関西空港から、サンフランシスコ経由でトロントへ飛び立った。
太平洋を超えアメリカ大陸を西から東へ横断する。
ロッキーと砂漠超え来て後の月
トロントの美しい夜景の中に着陸する。長い一日が終わる。
次の日、男性ガイドの軽妙な説明に寝不足もなんのその、市内観光をして
ギネスブックに載っている直線道路を、ナイアガラに向かう。
沿道にはマロニエの黄葉が美しく、ワイン醸造所が点在する。
ブドウ畑、野生の梨、小さな赤い実をたわわにつけたリンゴの木が取り囲ん
でいた。この辺りは、あのアル・カポネが、禁酒法時代に密造酒を作らせて
いた所らしいと聞いて、一房食して見たいと眺めているうち、ナイアガラに着く。 |
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水色のカッパを被り、お化けが行進するように世界の人達と一緒に
「遊覧船」「霧の乙女号」に乗り込む。アメリカ滝からカナダ滝へと
スリル満点に進む。舞い上がる水煙、すさまじい轟音、シャワーの
ような水しぶきにも負けずカメラのシャッターを押す。 |
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カナディアンロッキーに触れる。城郭に似し嶺そびゆ白樺黄葉 |
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ビクトリア氷河が影を落とす湖など多くの湖畔を散策した後、
アサバスカ氷河の雪上車に乗る。車のすぐ横にはクレバスや
「氷の井戸」があちこちに口を開いている。雪上車から降り、
生きた氷河に直接触れてみた。滑りそうで足元がおぼつかない。
氷河の崩落部と氷の壁が美しい縞模様を見せて光り輝く。何万年
もの昔から氷の中に眠っていた自然水を紙コップにすくって飲む。
天高し氷河の水を夫と汲む
濃いブルーの空の下、アンドロメダ氷河の端は宝石を散りばめた様に
きらめき、山に降る太陽は虹色に輝く。好天の日と聞き感動が倍加した。
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